第2回 酒友グランプリ2018冬 結果発表

「鯖」と「味噌」といえば、平凡な食材と調味料ですが、これらが合わさった時の旨さは日本人なら誰しもが納得。まさに伝統部門にふさわしい料理だと考えます。また、ご飯の友として人気なら、お酒の友としても優れるはず。「日本人に生まれてよかった!」と言えるような日本酒・焼酎との相性に迫りましょう。 B級グルメの筆頭に挙げられ、外国人からの人気も高いお好み焼きは、今や日本を代表する料理のひとつ。日本酒・焼酎との相性はイメージしにくいかもしれませんが、香ばしく、甘辛いソースを核とした味わいにマッチするタイプはきっとあるはずです。これゾ革新的!といえるようなペアリングを探しましょう。

 

日本酒、焼酎の香味特性別(4タイプ)分類との相性


日本酒は「薫酒」、焼酎は「リッチタイプ」がトップ。
なお、薫酒と料理のペアリングは、近年トレンド化していると予想。

日本料理(または和食)の定番と言える鯖の味噌煮。濃い目の味付けがされることから、ご飯のおかずとして人気の高い料理ですが、日本酒や焼酎の肴としてもふさわしいと思われることから、伝統部門に採用しました。
まず日本酒は、熟酒以外の全てが高評価であり、日本酒と相性のよい料理であることが証明されました。また、コクのある味わいが同調する「醇酒」と、後味をスッキリと流す効果の高い「爽酒」の評価が高いことは予想できましたが、前回の「まぐろの漬け」同様に、薫酒がトップだったことから、料理との相性において、薫酒のフルーティーな香りを邪魔と捉えず、むしろ心地良い風味が加わったと評価する人が多くなっていると想像できます。
次に焼酎は、スッキリ感を与える「ライトタイプ(麦焼酎)」と、コクが同調する「リッチタイプ(芋焼酎)」を評価する人が多かったことから、これらのタイプを提案するのが有効だとわかりました。
「鯖の味噌煮」のような料理と組み合わせることで、日々の食卓にも日本酒や焼酎を勧めやすくなると思いますので、このような「ご飯のおかず」との検証を続けていきたいと考えます。


まさに革新的なペアリング。
日本酒は「醇酒」。焼酎は「リッチタイプ」を提案するのが有効。

B級グルメの代表格である「お好み焼き」。日本酒・焼酎を合わせる機会はなかなかないと思いますが、若年層や外国人観光客に人気が高いことを考えると、取り上げるべき料理であることは間違いありません。尚、味覚的な相性においては、ソースの味わいが主軸になると考えます。
まず日本酒は「醇酒」がトップ。僅差で「爽酒」が2位でした。次に焼酎は「リッチタイプ(芋焼酎)」がトップ。続いて「ライトタイプ(麦焼酎)」が2位でした。
この結果から「お好み焼き」と日本酒・焼酎のペアリング提案をする際は、ソースの深い甘味や味わいと同調する「醇酒」か「リッチタイプ」と、ソースの甘味や味わいを流す効果の高い「爽酒」か「ライトタイプ」を提案すればよいことが分かりました。但し、「薫酒」や「熟酒」、「フレーバータイプ」や「キャラクタータイプ」の評価も決して低くなかったので、お客様の好みを伺いながら提案するのがよいと思われます。
「お好み焼き」のようなB級グルメと、日本酒・焼酎のペアリング提案が定番化すれば、新たな需要が開拓できることは間違いありません。固定観念に捉われず、これからも様々な「B級グルメ」との相性を追求していきたいと考えます。


エントリー投票



純米吟醸生原酒 CEL-24 /亀泉酒造


純米大吟醸 碧の空 /相生ユニビオ
四海王 純米吟醸 真 /福井酒造
蓬莱 無修正の酒 /渡辺酒造店
勲碧 純米吟醸原酒 氷温熟成酒 /勲碧酒造
山廃純米酒 人生劇場 /神杉酒造


相生乃松 /相生ユニビオ



純米吟醸酒 玉乃光 酒魂 /玉乃光酒造


上善如水スパークリング /白瀧酒造
蓬莱 無修正の酒 /渡辺酒造店
徳正宗 純米吟醸 Sparkring /萩原酒造
純米吟醸酒 新潟自然農場 /越後伝衛門
吟から(吟醸辛口酒) /太冠酒造


蓬莱 蔵元の隠し酒・番外品 /渡辺酒造店
 

グランプリ概要


本グランプリは「伝統部門」「革新部門」の2部門を設け、各部門に具体的な料理とテーマを設定し、どのお酒が最も好相性であるかを審査員によって決定いたします。

開催日程・会場
2/24(土)ホテルメトロポリタン エドモント

「グランプリ投票」
日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)が提唱する日本酒、焼酎の香味特性別(4タイプ)分類にて審査。お酒はそれぞれ最もおいしいとされる温度・割り方で提供。 

「エントリー投票」
エントリーされたお酒(市販酒)をブラインドテイスティングで審査。

審査員別ポイント
・一般審査員…1pt
・唎酒師・焼酎唎酒師審査員…3pt
・酒匠審査員…5pt
・専属テイスター審査員…7pt

投票および具体的な審査方法
・すべてのエントリー酒はブラインドテイスティングにより行う。
・エントリー者が指定した、温度、割り方でテイスティングを行う。
・ISOテイスティンググラスを用いる。
・各審査員が保有するポイントを投票する。
 

酒友グランプリ実行委員(敬称略・五十音順)


あおい有紀(フリーアナウンサー/和酒コーディネーター)
天野保(株式会社杜の蔵)
市井勇人(公益財団法人日伊協会 顧問)
井上博文(東洋大学 名誉教授)
入江亮子(温石会 主宰)
大越智華子(株式会社リカープラザ 代表取締役)
大谷晃(NPO法人 日本ホテルレストラン経営研究所 理事長)
大津稚子(立教大学ビジネスデザイン研究科MBA)
貝塚英元(株式会社GASジャパン 取締役社長)
狩野卓也(酒文化研究所 代表取締役社長)
鎌田孝(北海道産酒バーかま田 代表)
北原康行(コンラッド東京ホテル ヘッドソムリエ)
鬼頭キヨシ(フードビジネスコーチ)
佐藤信也(藤田観光株式会社 人事グループ 人事グループ 料理・料飲サービス指導部門管掌)
鈴木詔雄(呑美喰学遊館すずき)
高城幸司(株式会社セレブレイン 代表取締役社長)
友田晶子(一般社団法人日本のSAKEとWINEを愛する女性の会 代表理事)
花島秀樹(フランスワイン専門店La Vinée ソムリエ)
彦坂幸治(Presquile ソムリエ)
菱沼勇人(オーバルワン株式会社 代表取締役)
平塚剛(税理士法人あい会計社)
福地亘(コットンクラブ&レゾナンス ソムリエ)
古田豊弘(天橋立 酒鮮の宿 まるやす)
本多賀文(食文化研究家)
松岡修司(祥瑞札幌 オーナーソムリエ)
松本正彦(元京王プラザホテル シェフソムリエ)
圓子千春(インフィニット・酒スクール)
宮木秀和(ドメーヌ・ドゥ・みやき 代表)
向井畝津子(KAZZ)
本村哲朗(有限会社和心采菜 代表取締役)
山田淳仁(株式会社酒商山田 代表取締役社長)
山本将守(純米酒専門 八咫(マグネティックフィールド) 代表取締役)